外構空間とは、門や塀・駐車空間といった、敷地の囲い周辺を構成する空間です。庭空間は、その名のとおり庭を意味する空間を指します。
もともとエクステリア(=外観)という言葉は、インテリア(=内観)の反対語として広まりました。「外構」+「庭」を最も的確に表す英語は「Landscape(=造園)」で、日本でもこの分野は「住宅造園」と呼ばれていました。
しかし、「造園」という言葉は庭に関するものだという認識が強かったため、門や塀といった外構部分は含まれないようになっていきました。ところが、戦後多くの住宅が建設されるようになったことに付随して、人々の快適な住環境へ対する要望も高まってきました。
そうした中で、快適な住環境は建物内部の設備環境だけでは実現しないことが認識されるようになったのです。
やがて人々は、建物と外部住空間を切り離して考え、 防犯・防災面や趣味・コミュニケーション空間としての外部住空間 を求めるようになりました。
こうした社会状況や人々の意識の変化から、外構と庭を総合的に考える必要性が生まれ、これらを総称する言葉として「エクステリア」が生まれたのです。
現代社会では、日常生活の中に生じる余暇を有効に活用しようという人々が増えており、その活用の場として外部住空間が注目されるようになりました。
特に、家族での豊かな生活を楽しむ空間として、サンルームやデッキテラスといった外部住空間を使用する人々が多くいます。こういった社会背景を踏まえ、実用的なだけでなく快適で寛げる美しい空間づくりや、環境にやさしい空間づくりに貢献することが、エクステリアの役割となってきました。
そのため外構工事には、家に住む人々が外部住空間に対して何を求めているのかを考えて、 エクステリアに関する知識や技術でその要望に応えていくことが求められるようになったのです。
また、エクステリアという言葉は30年以上前から使われており、土工事やコンクリート工事、植栽工事などの外構工事が行われデザインや施工などの知識や技術を活かして家に住む人々の要望に応え、確かな実績を積み上げていくこと。そして、そういった働きを通してエクステリアの重要性を世間に広く知ってもらうことも、外構工事に求められる大切な役割です。
外構工事の主な対象としては、門や塀廻りの空間、駐車空間、アプローチ空間などの外構空間が挙げられます。
門には、入り口に設けられる正門や、通用門と呼ばれる裏門や庭に設けられる庭門などがあります。
門は単なる出入り口としての機能だけでなく、街並みや建物との調和なども十分考慮した上での設計が求められます。また、その家に住む人の個性を表すものでもあるため、意匠も重要です。
塀にも門と同じく、街並みや建物との調和が求められますが、塀は建物の周囲にめぐらすものであるため、防犯やプライバシーの保護としての役割を第一に考えなければなりません。
塀の種類は板塀や石塀、ブロック積塀、煉瓦など多岐にわたり、建物に調和した塀選びをする必要があります。
駐車空間は、車の重要性が高い現代社会において非常に重要な空間です。都市部では住宅敷地内での駐車空間の確保が、面積的に大きな問題となっています。また、地方でも公共交通機関の縮小や廃止などの影響で、車の需要が非常に高まっています。
いずれにしろ、車の台数や大きさに合わせた駐車空間の確保が必要なのです。
駐車空間は、基本的に道路に接して作られるため、街並みの景観に大きな影響を与えます。
また、車の出し入れを行う際に危険を伴う空間でもあるので、安全性や使いやすさが求められます。
アプローチとは、道路から建物玄関までの園路空間のことを指します。この空間は住む人が毎日利用する空間なので、使いやすいだけでなく安全であることも求められます。
また、天候や季節に関わらず利用する空間であることも考慮に入れ、季節を感じられるなど、気持ちの良い空間づくりの工夫が必要です。
アプローチ空間の床面の舗装材には、すべり難く対候性や耐摩耗性があることなどが求められます。
屋外設置は外構工事で見落としがちなポイントでもあります。アウトドア好きな方やタイヤなどの車用品が多い方、お子さんの外遊びの道具がたくさんある方など、家の中には入れたくない荷物がたくさんある方は、屋外に設置が出来る物置をあらかじめ設置しておくことをお勧めします。
物置は、大型物置・多目的物置・断熱材付物置・シャッター物置・電動開閉ガレージなど、種類も豊富です。
住み始めてからの設置はなかなか大変な物置。外構工事と一緒に設置してしまうことをお勧めします。また、最近ではオシャレな物置も続々と登場してきていますのでオススメです!
家に住む人にとって、エクステリアはとても重要です。
エクステリアは防犯や趣味の空間としてはもちろんのこと、街並みや建物と調和をすることで、家の印象を決める空間としても機能するからです。
しかし、多くの人々にとって、エクステリアや外構工事の世界は未知の世界のはずです。
「外構工事を考えているけど、どうしたらいいかわからない」「外構工事の業者選びってどうすればいいの?」「どんな外構にしようか迷っている」など、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
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